他の古本屋さんに比べればまったく少ないが、それでも蔵書は800冊くらいはある。
当然、全てを本棚にオープンに収納してい(られ)るわけもなく、
リビングにある本棚(オープンにしている本棚)には美術芸術関係の本のみ収納し、
あとは押入れにキャスター付の本棚や、ダンボール等に収納している。
これらの本が売れたとき、
いかにして探し出すかというのはいうまでも無く重要な問題である。
他の本屋さんはどうしているのだろう。
ジャンル別にしているのだろうか。
あいうえお順だろうか。
2011年まで、当店では五十音順に本を管理していた。
2012年には日本十進分類法(NDC)で管理していた。
本を入荷したら、出品するときに国会図書館のHPでコードを調べ、エクセルに本のタイトル、著者名とともに記録しておき、分類どおりに棚や箱におさめてゆく。
この分類方法はかなり気持ちがいいのだが、
いかんせんコードを調べるのが大変であった。
さらに問題は、容量の限界に対応しきれないところにあった。
例えば入荷した本で
「数学について」という本があったとして、そのコードが413だったとする。
用意してある収納場所は
000~099
100~199
200~299
300~399
400~499
500~500
600~699
700 ~799
800~899
900 ~
の九箇所である。
「数学について」コード413 の本は400~499の収納を押入れの奥から引っ張り出して、
そこに収める。しかしそこがすでに一杯だったらどうするか。
新たに400~499の収納をつくるのか。
↓このサイトにあるように仕切りで順に並べていったとしても、
http://amenhotep.blog22.fc2.com/blog-entry-52.html
一段を今ある本でみっちりつめていったら、新たに来た本を間に押し込むことができない。
かといって余裕をもたせて収納したとて、どのジャンルにどの程度余裕をもたせておけばよいのか。
2014年現在採用しているのは。
「超整理法」を応用したカタチである。つまり時系列に並べてゆくのだ。
まずは今ある在庫を整理した。
①
まず、本を10~20冊づつのグループに分ける。
このとき、種類別に分類する必要は無い。
そしてグループごとに番号をつけた仕切り(図の黄色い紙)を用意する。
仕切りはダンボールでもなんでもいい。
②本のタイトルと、グループの番号をエクセルに入力する。
私は「googleドライブ」の「スプレットシート」を使用している。
↓左から番号・グループナンバー・タイトルの順に入力してある。
グループナンバーとタイトルだけでもいいし、著者名や出版社など、面倒でない範囲の情報を入力しておくのもよかろう。
③そして入力の終わったグループ の本は、
棚へ端から入れていく。右詰めならば仕切りは右にもってくる。
次のグループも同様
そしてこのような本棚ができあがってゆく↓
本を探す
さて、本が売れた。本を探さなくてはならない。
どうするか。
まず、エクセル(スプレットシート)で検索をかける。
↑「googleドライブ」の「スプレットシート」の場合は
「編集」→「検索と置換」
探している本は「A②」にある ということがわかる。
たとえ「A②」のグループの本が30冊だったとて、探す箇所が限定されているのでその所要時間はわずかなものだ。
「超整理法」いわく 「存在定理」が証明されているのだ。
もし万が一入力ミスで「A③」と間違えて登録していたとしても、本を棚におさめる順番にエクセルにも入力してあるので、登録してある前後の本のタイトルを確認し、その付近を捜せば必ずでてくる。
そしてお目当ての本をとりだしたら、
全体を右(詰め込んだスタート地点)へ寄せる。
(左端には本一冊分スペースができるわけである)
新しい本
新しい本を入荷したら、新たなグループナンバーの仕切りを作り、
amazonへ出品・エクセルに入力し、
左端から収めてゆく。
これの繰り返しである。
本というのはとかく分類したくなる。
分類しないと気持ちが悪い。
私はオープン本棚は美術の本だけ納めているが、
その中でもさらに分類している。
しかし、押入れの中に居る本たちは見栄えを気にする必要も無いし
とにかく一冊でも多く収納しやすく、かつ
検索しやすいほうがよいのである。
時系列の蔵書管理法はもうひとつ、
何年たっても売れない商品を判別しやすく、見切りをつけやすいというメリットもある。
ただ、やはり いつかは
壁一面の本棚に日本十進分類法(NDC)で美しく分類したいというのが本当のところだ。