残りの半分は、ネットで見た物件をとにかく内見しに行った。
幾つか物件をみたり、いろいろなお店を観光したりしているうちに、
自分たちがどういう環境に暮らしたいのかを意識するようになった。
候補として絞られた地域が
仏生山
と
屋島
であった。
仏生山は、もとみかんぐみの岡さんがいろいろ仕掛けをして面白い街になってきているらしい。
参考
これから家賃も上がってきそうだが、お客さんに来てもらいやすいかもしれない。
商売をするなら仏生山が良いなと思っていたのだが、
なかなか店舗付き住居で良い物件は見つからなかった。
あまりに店舗優先で、住居が狭すぎたり汚すぎたり暗すぎたりすると、「暮らし」に影がおちて精神的に悪影響が出てしまう。
まず、基本に「暮らしたい暮らし」を実現しなければ意味がない。
いろいろと物件をみてまわる中で、
屋島の物件を見に行ったとき。近くに神社があり、すぐそばに小さな山がある。のんびりした雰囲気の住宅地に、小さな商店が2、3件あった。
商売をやっても儲かりそうにはないが、住む環境としてはかなり良さそうだ。
田舎過ぎず、都会過ぎない感じが良かった。
そこで日当たりの良い平屋の一戸建てにであった。
家賃は3DKで38000円。
商いはダメだが、古物商の登録はしても良いという許可を頂いた。
懸念していたのは、引っ越してから仕事を探す事になる という事だった。
引っ越した当初は無職なわけで、果たして家が借りられるのか?
相談したら、保証に入れば大丈夫との事だった。
東京に帰ってから必要書類をFAXし、審査を待った。
我々は、今回の旅行で引っ越しを決めるとは思ってなかったので、
なんだかどんどん事が進んでいくので、
当事者のクセに戸惑っていた。
審査が降りて、部屋が決まって、
夫と顔を見合わせて
「え…行く…?よね…?」
とオロオロしていた。
だが、連休明けに久しぶりに仕事をして思った。
「今決断しなかったら、この、いままでと同じ生活がこれからまたしばらく続くのか…」
と。
そもそも地方へ行きたいのは、
自分のやりたい事をやるため、いきたい生き方をするためだった。
私は東京にいて、職場にはなんの不満もなかった。だが、10年後も今と同じ生活をしているのか と思うと、
ぞっとした。
迷いは消えた。
私たちは、香川への引っ越しを決めたのだった。
*物件はインターネットで探した
*幾つか物件をみて、住みたい地域を絞っていった
*引っ越してからの就活でも、家を借りられた
仕事はまだ見つかっていない。
毎日インターネット求人をみている